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ギジレン島最後の7日間ってどんなお話?

こんにちは。
たまにツイッタ—で「小劇場演劇って内容がわからないから観に行きづらいよね」という意見を見かけますね。
ネタバレに関しては全然OKな劇団、とにかく秘密にしておきたい劇団、なんなら前説でオチまで全部言っちゃう劇団、いろいろありますし、お客様におかれましてもネタバレいやだって人も、あらすじくらいは知っておきたいという人も、色々ですよね。
だからこうあるべき! っていうのは個々で設定して好きにすればいいじゃない? というのが持論ですが、中身のわからない食べものは食べるの不安だよね。というのもごもっともだということで、12月9日から始まりますギジレン5さいの各作品の内容について少しご紹介していけたらなと思います。

本番観るまで情報入れたくないよ〜という方は読まない方がいいですね。
ギジレン観たことないけど気になってるよという方や、ネタバレOKだよという方はようこそいらっしゃいませ。

年代果林さんが作成されたこんな作品ですシートをお借りして説明したかったのですが、たいへんな機械オンチのため画像が上手く貼付けられず、文字でご説明します。


ギジレン島最後の7日間ってどんなお話?

チラシに載っているあらすじはこんな感じです。

ギジレン、全滅。
環境汚染、異常気象、超地殻変動、ガンマ線バースト、すごい酸性雨、そして降り注ぐ流星群……あらゆる天災が地球を襲い、人類はほとんど滅び去った。

「ギジレン島」
この小さな島に暮らすわずかな人々だけが、最後の生き残りだった。
しかし7日後、太陽が地球を飲み込み、人類はついに歴史の最後の一瞬に辿り着く。

滅亡を目前に、島民たちは案外穏やかに過ごしていた。
今さら奪っても、傷つけても、だれも助からないし。
あとはどう後味よく死ぬか、それだけが問題だ。

誰も助からない終末もの。
完膚なきまでに滅びつくす、ぼくたちの最後の思い出づくり。


だそうです。

設定・世界観

現代の日本、我々のすぐそばにいそうな普通の人たちが暮らしています。
これはギジレンの作品ではとっても稀なことですね。
なんの前触れもなく超能力とか魔法とかを使ったりはしません。

みんながスマホを持っていて、あいみょんが流行ってる。
そういう今の日本と何ら変わらない、本土から少し離れた島です。
作中ではまったく語られませんが、室町時代に流刑に処された罪人たちの末裔が開拓した島です。
島の名前の由来は不明。

小中高と学校があって、発電機が割と普及しているため電気は普通に使える。水は井戸水。
どういうわけかガスは使えず、すでに電波がないため携帯は圏外。
まったくの地理的な偶然により、世界中が様々な理由で滅亡したのにこの島だけはまだ残っている。
そんな状況です。

地球が滅亡することが決定しているので(おそらく、非常に正確な観測と予想に基づくもの)、
貨幣価値が消滅していて、島の人たちはお金を使わない暮しをしています。そして仕事もしていません。

「アメリカの日」と呼ばれる日、アメリカが滅亡に直面していたある日、合衆国大統領が全世界の人々に向けてスピーチをしました。
「人類は決して諦めない。命ある限り『可能性』である」
その翌日大統領は安楽死を選びました。それにより地球上の多くの人々が滅亡を待たず自ら命を絶ったのです。
それはギジレン島の人々も例外ではなく、この作品で描かれるのは「それでも死ぬことを選ばなかった人たち」です。

作中ではほとんど詳細な説明はされませんが「例の事故」というワードが度々登場します。
それは10数年前にギジレン島近海で起きた大規模な海難事故と、それに伴う沿岸部の被害のことを指します。
事故によってギジレン島には多くの死者が出て、家族や友人を失う人が多かったということです。
「アメリカの日」によって、悲観して死ぬ島民がそこまで多くなかったのは、もしかしたら「例の事故」を
経験していたためかもしれません。

今日もギジレン島は平和です。なぜなら今さら奪っても傷つけても、7日後にはどうせ全員死んでしまうから。


ひとびと

滅亡を7日後に控えて「それでも死ぬことを選ばなかった人々」といっても様々です。
強い意志を持って生きている人、例えばギジレン島高校の野球部のキャプテンは「死ぬ前に最高の試合をする」ことを夢見ています。
滅亡を受け入れている人、ギジレン島高校の世界史の山本先生は最後の一日まで変わらず授業を続けると言います。彼は誰もいない教室で今日も教鞭をとっています。
なんとなく死ぬのはいやだなと思っている人。
やりたいことを探している人。
生まれてきた意味を知りたがっている人。
いろいろです。

物語はまず4人のおじさんが海を眺めているシーンからはじまります。
既婚者、子どももいる人、独身の人、それぞれだけど、全員もう仕事はしていなくて、お酒が大好き。
酔っぱらってしまえば、なんとなく怖いとか不安とか、どうしようとか、そういう気持ちが消えるので今日もお酒を飲みます。

「俺たちおっさんは、死ぬってわかる前から諦めてたよ。人生の値打ちが大体わかっちまってたんだから」
そんな風に言いながら、奔走する若者たちを眺めて「いいなあ、青春だなあ」などとこぼしたりします。

「若者はいいよな。本当は素晴らしい未来が待ってたんじゃないかって、夢見て死ねるんだから」
寂しいことを言います。

「ギジレン島最後の7日間」で描かれるのはそんなおじさんたちと、野球部の少年たちと、世界史の先生、そして合唱部を立ち上げた女の子たち。いろんな立場の人々が、最後にどう後味よく死んでいくか。そのために笑ったり、たまにケンカしたりするお話です。


こんな作品ですシートに当てはめるなら・・・

・コミカル? シリアス?
なんとも言えないところですね・・・。全体的に楽しげな雰囲気だと思います。

・すっきり? ぐるぐる?
テーマがテーマなだけに正解がないので(死とどう向き合うか)、ぐるぐるするかもしれませんが、
難しいことはないと思います。滅亡する滅亡するといって本当に滅亡するので、そう言う意味ではすっきりするかも。

・頭使う? バカ騒ぎ?
気楽に観てもらえたら嬉しいです。
一日ずつ残り時間が減っていくので、「あとどれくらいで終わるんだろ・・・」とあまり気にせずに済むかもしれません。

・友だち誘える? 一人向け?
どんどん誘ってください。

・子どももOK? お色気あり?
お色気はコロコロコミックレベルかそれより健全なくらいだとは思います。
でも対象年齢は中学生〜くらいかな。

・役者沢山? 少数精鋭?
精鋭が沢山出ますし、みんな魅力的です。最高の出演者たちです。

・空間広め? 臨場感あり? 豪華装置? 簡易舞台?
ギジレンでは毎度のことですが舞台美術はありません。が、舞台中央がぼこっと60センチくらい高くなっています。
お立ち台と言いますか。そこが教室になったり、部屋になったり、いろいろ変化します。
外のシーンのときはプレートの歪みによって生じた地面の隆起だと思ってくださると幸いです。
あと、王子小劇場の「テラス」みたいな、高い場所もたくさん使います。
まったく豪華な装置はありません。いつも通りの丸出しスタイルです。

・ファンタジー?
演劇なのでウソやご都合主義はありますが(けが人を薬草で治したりします。治ります)
魔法とかお姫様とかは出てきません。
非物語世界の音もほとんど使いません。風や波の音、打撃音、五時のチャイムくらいです。
例外として登場人物の頭の中で音楽がなっている場合は非物語世界の音としてBGMが入ります。

・人が死ぬ?
全員死にます。

・群像劇?
定義に詳しくないので違うかもしれませんがそうだと思います。
たくさんの人のエピソードが出てきます。

・ダンス?
しません。

・殺陣?
しません。

・家族もの
ちょっとだけ出ます。

・学校もの
学生(役)はたくさん出てきますし学校にも行きますが誰も授業は受けません。
女子高生(役)がたくさん出てきてそれは最高だなと思います。


と、こんなところでしょうか。
ご観劇に迷っている方で「これはどうなの?」と気になることがありましたら聞いてください。
答えられる範囲でお答えいたします。
そうしたらまた加筆するかもしれません。

あなたの観劇史に残る作品になりますように。
お待ちしていますね。

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